以前知人から、腎結石になり、
激痛で苦しんでると連絡がありました。
私は日頃から病気になった時は、
なるべく病院には行かず、
自然療法や漢方薬で治すようにしています。
今回は腎結石になった知人に紹介した
自然療法と、漢方薬のご紹介をします。
腎結石ってどんな病気?
腎臓結石(腎結石)とは
腎臓内にできた結石を、腎臓結石(腎結石)といいます。
腎結石は、そのできる場所によって、
- 腎杯(じんぱい)結石
- 腎盂(じんう)結石
などに分かれ、それらが大きくなったものを
「サンゴ状結石」と呼ぶこともあります。
症状
結石が腎臓にできても、腎臓内にある場合は
ほとんど痛みがないと言われています。
結石が腎臓から尿管に移動し、尿管や膀胱などに
詰まってしまうと、
腰から背中にかけて生じる激しい痛みなどを
引き起こします。
このときの痛みを
「腎疝痛(じんせんつう)」(疝痛発作)といい、
結石が尿と一緒に排出されるまで痛みが発生します。
また、その痛みといっしょに、尿がにごったり、
血尿になったりすることも多いようです。
その他の症状としては、
- 冷や汗
- 吐き気
- 肩こり
- 頭痛
- めまい
等の症状がみられる場合もあります。
『腎臓結石に効く漢方薬のご紹介』
私がいつもお世話になっている漢方医さんから
教えてもらった腎臓結石に効く漢方薬です。
「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」
効能:結石症の痛みを軽減する。
痛みの激しい時に猪苓湯(チョレイトウ)や
五淋散(ゴリンサン)と併用されます。
痛みが続いている間に数時間おきに
頓服(トンプク)するとよいでしょう。
西洋薬の鎮痙鎮痛薬に相当します。
※頓服とは食後など決まった時間ではなく、
発作時や症状のひどいときなどに薬を飲むことです
なお、芍薬甘草湯は漫然と長く服用しないでください。
むくみや血圧上昇などの副作用があります。
●猪苓湯は尿路結石に伴う排尿痛や排尿困難などの
排尿時の不快感に用いられます
猪苓湯の配合生薬
猪苓湯は、チョレイマイタケという菌から
調製した猪苓をはじめ5種類の生薬を含む方剤です。
配合薬の猪苓、茯苓(ブクリョウ)、沢瀉(タクシャ)と
滑石(カッセキ)が利尿作用を担っています。
結石に伴う炎症や出血には阿膠(アキョウ)と
滑石(カッセキ)が寄与しています。
薬草茶(ウラジロガシ):排石を促進するためにお茶として飲む
ウラジロガシは本州、四国、九州に自生する
「どんぐり」のなるカシの木です。
葉の裏が白いことからウラジロガシと言われます。
その葉は民間薬として尿路結石に用いられています。
一日分30gを600mlの水に入れ、15分間弱火で煮出し、
お茶がわりに何回かに分けて飲みます。
「はいせき茶」とも称されています。
ウラジロガシの葉には、
- 結石形成抑制作用
- 結石排出促進作用
- 利尿作用
- 消炎作用
などの効能があることが報告されています。
山本漢方製薬 ウラジロガシ茶100% 5gX20H
なお、ウラジロガシの葉から抽出したエキスは
医療用の「ウロカルン」という商品名で
尿管結石の排石促進薬として使用されています。
次にお家でできる自然療法、お手当の仕方をご紹介します。
腎臓結石に効くお手当方法
生姜(ショウガ)湯か、こんにゃくでお腹と腰、
肝臓、腎臓を温湿布し血行を良くする。
びわの葉がある場合はびわの葉こんにゃく湿布を
するとさらに効果的です。
びわの 生葉 ・温灸 【梅】 (サイズ混合) 120g 20~35枚【農家直送】
足湯、腰湯も続け毎日何度も入浴して、
尿毒を出します。疲れた場合は入浴をやめます。
腎臓が痛む時はからし湿布を貼ります。
【からし湿布のやり方】
【カラシ湿布の作り方&注意点】
1,からし粉は日本からし,西洋からしどちらでも良い。
2,水で練ってはいけません。だいたい50~70度で練ること。
3,大人は,からし粉と小麦粉を半々で練る。
痛くてたまらないときは小麦粉を増やしてみる。
(実際私は最初痛かったので小麦粉をどんどん増やしていました。)
4,もめん布,またはさらしに3mmの
厚さに延ばして布を2つ折にして胸一面に貼る。
(私は洗うのが面倒だったので,ペーパータオルで
代用してその都度廃棄しましたが問題ありませんでした。)
5,湿布の時間:大人は10-15分。
小麦粉を多くしている場合は15-25分。
時々ちょっとめくって皮膚が赤くなっていれば
よく効いているので,すぐはずして良いです。
赤くなっているのに無視して湿布し続けると
かぶれるので注意が必要です。
肺炎の方 回数は1日3回。
朝と晩は胸,昼は背中。
※胸と背中に同時にしてはいけません。
ちなみに古くなったからし粉は効きが悪いですが
番茶か大根おろしの汁と混ぜるとよく効くようになるそうです。
腎臓の痛み取りの他に、
- 風邪
- インフルエンザ
- 気管支炎
- 肺炎
などによく効くと言われています。
肺炎によって,医者に見離されても,
このからし湿布をして,
胸が発赤すれば助かるから諦めてはいけません。
肺結核でも毎日続けることにより良くなるとのこと。
食養生とは?
病気になった時こそ、見直してほしいのは食事です。
東洋医学では医食同源と言う言葉があります。
食べ物も薬も、もとは同じものという意味です。
自分の体に合った食べ物を毎日のメニューに
加えることで、
- 体質を改善する
- 病気を予防する
- 健康を維持する
これが食養生と言う考えで方です。
腎結石に効く食養生
まず、陽性腎の方、陰性腎の方と分けて対応します。
陽性腎の方→動物性食品の過食と塩辛いものの摂り過ぎの人
陰性腎の方→野菜嫌い、または野菜の過食、甘いもの好き、
果物、甘い飲み物好きの人
陽性腎の方
主食を玄米ご飯か、玄米赤飯にします。
副食は大根を煮て薄い味噌味で食べます。
豆腐、豆乳、海藻、白菜、ほうれん草、
ごぼう、納豆汁、瓜類、スイカなどが良いです。
小魚、白身魚以外は動物性食品は一切禁止します。
甘味品、刺激物、添加物入り加工食品も避けます。
陰性腎の方
主食を玄米小豆ご飯、または玄米はと麦ご飯にします。
福食は海藻、根菜、ネギ類、こんにゃく、
けんちん汁、小魚の唐揚げ、梅干し、たくあんなど。
味付けはやや薄め、塩分抜きにする必要はないです。
甘いもの、肉類、赤身魚、貝、卵、芋類、
なす、ほうれん草、きのこ類などは避けます。
夕食後には気をつけましょう!
結石は尿が濃縮される夜間に出来やすいことが
わかっています。
夕食後に水分を十分摂取するように心がけ、
夕食後の食事は控えましょう。
まとめ
漢方の先生から、日頃から再発しないように
ウラガシロのお茶を常飲すると良いですよ。
と教えてもらったので、
知人に漢方薬と一緒にウラガシロ茶を
早く良くなりますようにとプレゼントしました。
腎結石ではない方でもウラガシロ茶は
薬草茶として飲めるそうです。
腎結石は、食生活、ストレス、体質なども
関係していると言われているため、
生活スタイルなどの根本的な要因の見直し
してみましょう。