今回は徳島県阿波市にある十楽寺のご紹介と
恋愛成就の神様で知られている
『愛染明王(あいぜんみょうおう』の
ご紹介をいたします。
四国霊場第7番 光明山・蓮華院・十楽寺について
光明山・蓮華院・十楽寺
(こうみょうざん・れんげいん・じゅうらくじ)
●十楽寺のご本尊『阿弥陀如来』
「弘法大師空海が彫った阿弥陀如来像」
弘法大師(空海)は、阿弥陀如来様を感得し、
かたわらに樹齢何年かは定かではありませんが
太さが110センチ以上あろうかという御神木の楠に、
「国家安泰」を祈念して
阿弥陀如来様を刻まれ、御本尊として
安置したのがお寺のはじまりだったようです。
光明山・十楽寺の由来
「人間のもつ八つの苦難」
- 生
- 老
- 病
- 死
- 愛別離苦
- 怨憎会苦
- 求不得苦
- 五陰盛苦
を離れ、十の光明に輝く楽しみが
得られるようにと、
寺号が光明山十楽寺になったと言われています。
十楽御詠歌
人間の八苦を早くはなれなば いたらんかたは九品(くぼん)十楽
下記で十楽寺の詠歌が聞けますよ♪
火事をま逃れた阿弥陀如来像
寺は、その昔は現在地から離れた十楽谷の奥に
広大な伽藍を擁していたが、
天正年間の長曽我部元親の兵火ですべてを
焼失してしまったそうです。
この時の住職が本尊を背負い、弟子に経本を
背負わせて避難させようとしましたが、
火に包まれ経本も焼失し、
現在そのあとが経塚として残っています。
御本尊阿弥陀如来様を現在の土成町まで
命からがら運んで来て、
寛永十二年に十楽寺が再建されました。
本堂は明治に再建され、その後平成4年に
新たに落慶しました。
※落慶とは、寺社などの新築、また修理の完成を祝うこと
脇仏の勢至菩薩様と観音菩薩様は鎌倉時代の作とされています。
御本尊阿弥陀如来様は秘仏の為、一般公開はしていません。
境内のご案内
●治眼失目救歳地蔵尊(ちがんしつめきゅうさいじぞうそん)
その昔、親孝行の息子が目の不自由な
母親の手を引いて四国巡礼の旅に出ました。
7番札所十楽寺で、お地蔵様に母親の眼病が
治るように祈願したところ、
突然、母親の目が開き見えるようになったそうです。
それ以来、眼病で悩まれている全ての方に
ご利益のあるお地蔵様として、広く知られるています。
また「救歳」となっているのは、どのような方でも
年齢に関係なくという願いが込められているようです。
●中門遍照殿・愛染堂
中門の中に入れるようになっています。
階段を上がると愛染明王様がいらっしゃいます。
「夫婦愛和・縁結び」の御本尊様です。
●水子地蔵
山門を入るとすぐ正面に約70体の水子地蔵。
産声をあげることなく、この世を去った多くの水子達です。
『愛染明王』とは?
愛染明王は煩悩(愛欲や欲望)を悟りに変えて
菩提心(悟りの境地)にまで導いてくれる
大いなる愛の力を持つ仏様と言われています。
梵名は「ラーガ・ラージャ」です。
一面三眼で全身が赤色であり、身体が赤いのは
愛染明王の大いなる愛と慈悲がその身体から
あふれでている事を表現しています。
三つの眼は、仁愛と知恵と勇気の三徳を
表しています。
その持っている弓と矢の力は、
この世の迷いから人々を救い、
敬愛と和合、又は、煩悩による苦しみの
世界を打払う、とされています。
その放たれた矢は大いなる慈愛の力により、
直ぐに目標に到達する事から、
- 息災
- 増益
- 敬愛
- 降伏
の四つの利益があり、降魔や除災、
男女の縁結びに多いに効果が早くあらわれると
されています。
●ご利益
愛染明王の愛染とは「藍に染める」という
言葉から、男女の良縁はいうまでもなく、
染め物屋、アパレルからの信仰もあついです。
- 良縁
- 結婚成就
- 夫婦円満
- 無病息災
- 延命
- 戦勝
- 染物屋
- 水商売守護
といったご利益があるとされています。
●愛染明王の真言
オン・マカラギャ・バザロウシュニシャ・バザラサトバ・ジャクウン・バンコク
「愛染明王の真言の効果」
欲望が出てきたときは愛染明王様のことを思い、
真言を唱えてみましょう。
だんだんと、愛欲心、欲望心は落ち着いてきます。
愛欲や欲望は決して悪いことではないのです。
むしろ人を成長させるのです。
愛染明王真言を唱えることで、
悟りへと導くとも言われています。
真言を何回も唱えているうちに、
心が落ち着いてきますよ。
次第に愛、慈悲の心が現れた時には、
愛染明王真言の効果があったと思ってください。
アクセス
住 所 〒771-1509
徳島県阿波市土成町高尾字法教田58
電話番号:088-695-2150
FAX番号:088-695-3885
駐車場 あり
マイクロバス以上駐車場料金1,000円
宿坊 あり(要予約)不定休
宿坊詳細 http://jyuurakuji.com/
まとめ
実際にお寺にお参りにいってみる!
お参りに行き、実際に仏様に会ってみると
何か感じることがあり、教えて頂けます。
みなさんも是非お参りに行った際は、感じてみてください。